心理の知識とカウンセリングのテクニックを使い心の回復を図る専門家

「カウンセリング」とは、相談者であるクライアントの悩みや心の問題を把握し、コミュニケーションをとりながら自立的な解決に導くサポートのことをいいます。

ポイントは、クライアントが自分自身で気づきを得て、自分自身で変われるように導くこと。精神科医が行う治療行為でもなければ、カウンセラーの考えを押しつけることでもありません。あくまで相談を受ける・自己発見を促すためのアプローチを基本とします。

多様化するカウンセリングの形

多様化する人々の悩みの数だけ、多様なカウンセラーが存在します。

主な専門分野のカウンセラー
心理カウンセラー 心の悩み全般の相談を受ける総合的なカウンセラー。人間関係や将来のことなど、あらゆる悩みの相談を受ける。カウンセリングサロンなどを持つカウンセラーが多い。各分野のカウンセラーの総称でもある。
ビジネスカウンセラー ビジネスにおける相談を受けるカウンセラー。経営者のコーチングから、組織の状態に合わせたメンタルサポートまで提供できるカウンセラー。従業員のメンタルヘルス管理を重視する企業からの依頼を受けることもある。
メールカウンセラー パソコンやケータイのメールを使い、クライエントの相談に応えるカウンセラー。手軽に相談できるため、需要の高まっている分野。
スクールカウンセラー 小・中・高校生の悩みや保護者、教師などの相談を受けるカウンセラー。学校に常駐する勤務形態もある。

その他にも、恋愛や結婚、キャリア(就職・転職)、留学など、次々と専門分野のカウンセラーが登場しています。

いま、注目されている「ビジネスカウンセラー」

日本よりもメンタルヘルスケアについて20年進んでいるといわれるアメリカ。現在は、各分野のカウンセラーを整備する段階から、より優秀なカウンセラーを育成する段階にきているとされています。

とりわけニーズが多いのがビジネスカウンセラー。働き方、キャリア、実力主義、収入の格差など悩み多きアメリカのビジネス現場ではうつ病など心に病を抱えるビジネスマンが著しく増えており、それにともなって優秀なカウンセラーが引く手あまたとなっています。

今後、日本も同じ道をたどるといわれています。いまの段階からビジネスカウンセリングのエキスパートとなっておくことで、数年後にはカウンセラーとしての目覚ましいキャリアアップが期待できます。

カウンセリングの基本は「11」、電話やメールも

カウンセリングは、基本的にはクライアントと一対一の面談形式で行います。
その他に、クライアントの意向や悩みの性質によっては、

  • 同じ悩みを抱える複数の人で話し合う「グループカウンセリング」
  • クライアントの恋人や家族に対して行うカウンセリング
  • いつでも、どこからでも相談できる「電話・メールカウンセリング」

といった形もあります。

心理カウンセラーは、クライアントと信頼関係を築くことを第一とし、安心できる環境を整えることが大切な仕事と言えます。

カウンセラーを信頼し、安心できる場が出来て初めて、クライエントは自分の心と向き合うことが出来ます。

心理カウンセラーになって仕事をするには?